ビタミンAってどんな役割があるかご存じですか?~前編~
みなさん、こんにちは!
今回は
ビタミンAについて
詳しく説明していきたいと思います。
よく患者様に“ビタミンAは肌に大切ですよ”と患者様に説明しますが、
なぜ大切なのか?を詳しくわからないという方も多いかと思います。
老化と密接に関係しているので、詳しく説明していきます。
ビタミンAの働きについて
そろそろ紫外線が気になる季節になってきましたよね。
日傘をさしはじめている人も見かけるようになりました。
紫外線と聞くと「焼けたくない!」「できるだけ避けたい…」という気持ちになりがちですが、
なぜそんなに嫌われているのか?
その理由は「光老化」を起こす原因だからなんです。
私たちの老化する原因のうち、光老化が80%と言われています…
※光老化とは
紫外線をはじめとする太陽光線を浴びることで、シミ、しわ、たるみ等が発生する老化現象のこと
そこで!!!
活躍するのが、ビタミンAです。
ビタミンAが、紫外線からお肌を守り、回復させてくれるんです。
ここで、
ビタミンAの効果を説明します。
〇光老化から肌を保護
紫外線からのダメージを保護し、コラーゲンの損傷を抑制します
〇線維芽細胞を活性化
コラーゲン、ヒアルロン酸の生成が促進され、ハリの向上、保湿力の向上、シワの改善に効果的です。
〇ターンオーバーを正常化
古くなった角質を排出し、皮膚の色調を整えます。
〇表皮細胞の成長を促進
表皮の厚みが増し、ふっくらと健康な肌へ導きます。
〇皮脂分泌の抑制
皮脂分泌が減少し、ニキビの改善へ導きます。
以上のような効果があります。
ひとまとめにビタミンAと説明しましたが、その中でも種類があるのをご存じですか?
ビタミンAの種類
ビタミンAはレチノール、レチナール、レチノイン酸の総称で、
水に溶けにくく、脂に溶けやすい脂溶性ビタミンに分類されます。
ビタミンAの種類についてざっくりと説明すると
活性、刺激の弱いものから
パルミチン酸レチノール
↓
酢酸レチノール
↓
レチノール
↓
レチノイン酸(トレチノイン)
となります。
私たちの皮膚に存在するビタミンAのほとんどは、
パルミチン酸レチノールの形で蓄えられていて、
紫外線などがあたるとそれが壊れてくれます。
そのため、ビタミンAがお肌にあるとSPF20ほどの作用を持つと言われています。
1番強いレチノイン酸は医師の診察のもと処方できる商品です。
レチノイン酸はレチノールに比べると50~100倍強いと言われていて、
1番強いレチノイン酸は皮膚への刺激が強いために皮剥けや赤みなどが起こります。
( レチノイド反応 A反応 )
使用中の期間は、必ず紫外線対策が必要となります。
ここまでのお話で、ビタミンAの大切さ、また種類があり、
それによって使い分けが必要なこともご理解いただけましたか?
次回は、実際にビタミンAをどのようにとっていくのか。
クリニックでの施術、ホームケアについてご紹介いたします。
ご不明な点がございましたらご連絡くださいませ。