どんなシミにお悩みですか?~前編~

お肌のご相談の中で、たるみやシワなどと同じくらい多いのが「シミ」です。

紫外線の強い夏が終わる頃に

「シミが濃くなった?」

「シミが出てきた?」

と感じる方も多いのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はそのシミの種類について説明します。

一言に「シミ」と言っても種類がいくつかあり、それによって原因や治療法が異なります。

 

女性では5種類、男性では2種類に分かれます。

 

女性のシミ

・老人性色素班

・肝斑

・雀斑(そばかす)

・対称性真皮メラノサイトーシス(ADM)

・炎症性色素沈着

このうち、老人性色素班と肝斑で約9割を占めると言われています。

女性のシミのほとんどがこれに当てはまることになります。

 

男性のシミ

・老人性色素班

・炎症後色素沈着

ほとんどの方がこと2種類に当てはまりますがごくまれに肝斑の方もいらっしゃいます。

 

シミだと思ったご来院されてイボ(脂漏性角化症)のケースもあります。

(イボの場合はCO2レーザーでの治療となります。)

ではシミの種類ごとに詳しく見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・老人性色素班(ろうはん)

もっとも多いシミ。

主な原因は紫外線で顔や腕など肌の露出部分に多く生じる褐色のシミです。

円形の茶色いシミが左右ばらばらに生じて、シミの境界は明瞭なのが特徴です。

中年以降に生じることが多いです。

 

・肝斑

左右対称性に生じるもやもやした茶色いシミ。

最初は頬骨のあたりに薄いシミが生じ、徐々に拡大します。

三日月のように眼のまわりを取り囲みながら広がります。

30~40歳頃出産を機に生じることが多く、閉経後には目立ちにくくなることが多いです。

 

雀卵斑(そばかす)

直径数ミリ以下のまるい小さいシミ。

ほほや鼻の周りなどに多くでます。子供の頃(3歳ごろ)から出始め、

思春期に特に目立つようになります。男性にはみられません。

 

・後天性真皮メラノサイトーシス(ADM※)

左右対称にあり、頬や額などに小さい丸い色素沈着が散在的に見えたり集まってみえます。

頬のあたりに集まる場合、左右対称のため肝斑と見間違うケースがよくあります。

季節によって濃さの変動が少なく、灰褐色や青褐色なのが特徴です。

頬では粒上、おでこの外側には面状に生じます。

思春期前後に生じることが多いです。

※ADM:acquired dermal melanocytosis

 

・炎症後色素沈着

日焼け、ケガ、やけど、ニキビなどの炎症が治った後に生じるシミ。

顔以外にも全身にできるものです。

年齢・性別に関係なく現れます。

 

 

シミの種類を詳しくご説明しましたがいかかでしたでしょうか。

 

女性のシミはいくつかの種類が混在することが多く、判断が難しくなります。

また、シミに合った治療を選択しないと逆にシミを悪化させることがあります。

例えば、色素沈着にレーザー治療を行う色素沈着を長引かせる原因となります。

また、後天性真皮メラノサイトーシスに、ピーリングや美白フォトを行っても効果がありません。

 

このようにシミの状態に合った治療を選ぶ事が重要になります。

シミを自分で判断せず、一度専門機関にご相談されることをお勧めします。

 

次回は、シミの治療についてご紹介させていただきます!

 

 

大阪心斎橋の美容皮膚科・美容外科 ヤナガワクリニック

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