[ニキビ治療のキホン1]ニキビについて

水曜日担当の長谷川です。

今日はニキビについて、まずはニキビの治療のキホンから。

ニキビとは

皮脂や角化物質などが毛穴の出口に詰まり、炎症を起こしたもの。尋常性ざ瘡という病名です。

ニキビのできやすい部位

脂腺性毛包(皮脂をつくる皮脂腺が大きい毛穴)の多い、顔や背中や胸(デコルテ)など

ニキビの状態

ニキビは状態のより見た目も変化します。毛穴の詰まり、コメドとも呼ばれる面皰(めんぽう)の状態。面皰(めんぽう)でも、あまり目立たない微小面皰(マイクロコメド)、皮脂がさらに貯まり盛り上がり、毛穴の出口がふさがった閉鎖面皰(白ニキビ)や毛穴の出口の皮脂が黒くなった開放面皰(黒ニキビ)となります。

毛穴の中で、皮脂を栄養にしてアクネ菌が増殖し腫れて赤くなり紅色丘疹(赤ニキビ)となり、さらに膿がたまると膿胞(黄ニキビ)となります。炎症が深部に及ぶと、皮下に硬結をきたすこともあります。

ニキビ瘢痕 (にきび痕 ニキビあと)

炎症が強いと、治癒した後に、瘢痕となるリスクが高まります。ニキビ瘢痕は、赤みが残る、色素が残る色素沈着、皮膚が陥凹したクレーター瘢痕やアイスピック瘢痕といった凹みが残るものや、逆に盛り上がった瘢痕になって残ることがあります。

ニキビ発症に関わる皮膚の要因

ニキビができる要因として、皮脂分泌、角化異常、ホルモン異常、アクネ菌。皮膚で起こっているのは、毛穴の角化異常があり、また、皮脂分泌が多く皮脂が酸化してかたまり、詰まりやすくなっていたり、という変化です。異常といっても、バランスが崩れていると考えていただいたら良いと思います。アクネ菌は誰もが皮膚に持っているのですが、皮脂が多いとそれを栄養として増殖しやすくなります。

皮脂の分泌が増えたり、角化異常はホルモンの影響により引き起こされやすくなります。成長期は、ホルモンのバランスが変化するときなので、ニキビも出やすくなります。皮脂は中性脂肪が主成分であり、中性脂肪の構成要素は食事内容により変化すること、などからも、何を食べているかという食事の影響は非常に大きいと言えます。

ニキビは積極的に治療するほうがよいワケ

にきびは放っておいたら治るので、治療の必要がないなんてことはありません。ニキビを初期から積極的に治療すべき理由があります。それは、ニキビ瘢痕となって、皮膚が陥凹したり、隆起性の瘢痕となってしまってからの治療がかなり困難なためです。

ニキビ治療はいつからするのが良いか

ニキビができ始めてから、すぐに皮膚科受診するなど治療を受ける方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか。おそらく、石鹸を変えてみたり、潰して膿を出したりと、ご自身で頑張ってケアしてみる方もいらっしゃると思います。

ニキビができてから最終的に皮膚科にいらっしゃるまで、2~3年経過しているという報告があります。炎症の強いものは、瘢痕になるリスクが高いです。クレーター瘢痕等の跡が残らないように、炎症は長引かせずに早く治し、炎症を起こさないように、スキンケアしていくことが、将来の美肌の為に重要です。治療開始は早いほど良いのです。

思春期ニキビと大人ニキビは違うの?

思春期ニキビは成長期のホルモンの影響で、皮脂分泌が多く、オイリースキンなことが多いです。大人ニキビは、ストレスや生活習慣、スキンケアなどの影響もあります。ホルモンバランスの影響もあります。ドライスキンなのに、ニキビができることも多く認めらます。

 文字ばっかりで、わかりにくいでしたね。。。

後半はクリニックでのニキビ治療についてです。

大阪心斎橋の美容皮膚科・美容外科 ヤナガワクリニック

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